卒業
親友の忘れ形見の少女が、ある日、僕を訪ねてきた。26歳で自ら命を絶った友と、40歳になった僕。「あのひとのこと、教えて」と訴える中学2年生の少女の手首には、リストカットの傷跡が…。表題作ほか、それぞれの「卒業」に臨む4組の家族の物語。
それぞれの話に胸打たれるところがあり、ハズレのない短編集。
主人公はどれも40代の中年男性なのに何故か彼らの持つ「せつなさ」に共感してまうんだなぁ、さすが重松清。
4つ話の中であえて好きな話を上げるなら「仰げば尊し」。
理由は「死」について語ろうとする場面に惹かれたから。
うろ覚えだけどたしかこんなセリフだったと思う。
「死とは消えてしまうことなのだろうか?
いや、そうではない。
じゃあ一体なんだろうか?
(中略)
今の自分には死について語る言葉が、ない。
大学でも教えてはくれなかった。」
この部分のセリフは「読む」というよりも、自分の中からも同じ言葉が湧き出すような感じだった。
自分が大人になる頃は死について語る言葉が見つかるのかな?
by dessert0512
| 2006-06-07 20:03
| マンガ・小説
原色で塗り替えてしまえ!
by dessert0512
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・メンタル弱い、ヘタレ
・基本的には温厚、本当はボケたいけど、いつもツッコミ側
最近は映画も見なくなり、ほとんど読書一筋になっちゃった。
本仲間がほしいけどリアルではまずムリだからネットに求めるけど、それも難しいことを知る。
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