カシオペアの丘で
肺の腫瘍は、やはり悪性だった――。40歳を目前にして人生の「終わり」を突きつけられたその日、俊介はテレビ画面に、いまは遊園地になったふるさとの丘を見つける。封印していた記憶が突然甦る。僕は何かに導かれているのだろうか……
重松清らしい、中年のノスタルジーの雰囲気が漂った作品。
この手の話を書かせたら右に出る人はいないよね。
作品のテーマは「許すことと、許されること」だと感じた、勝手にだけど。
人を許すことも大変だけど、自分を許すことはもっと大変なんだ、そう思う。
涙腺の弱い自分には50ページごとくらいに号泣してたw
『「俺、こんな仕事をやってるから、事故や事件の遺族、たくさん取材してるんだ。
そうしたら、わかってくることがあるんだよな」
「どんな?」
「悲しみって、二人いれば、なんとか耐えられるんじゃないかな、って」
悲しみを分かち合うという意味ではない。
半分になるというのとも違う。
雄司はそう念を押して、
「同じ悲しみを背負ってるひとがそばにもう一人いれば、おしつぶされるぎりぎりのところででも耐えられそうな気がするんだ」と言った。』
なんだか、この文章は自分に痛いほど伝わってくるなぁ。
逆に言うと、一人だと、悲しみに耐えれるほど強くない?
by dessert0512
| 2008-05-02 09:22
| マンガ・小説
原色で塗り替えてしまえ!
by dessert0512
カテゴリ
全体日常
マンガ・小説
音楽
映画
ニュース
以前の記事
2010年 12月2010年 08月
2010年 05月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
2005年 03月
2005年 02月
2005年 01月
2004年 12月
2004年 11月
フォロー中のブログ
大学院生の生活Orange*Choco...
ヒマでも食べる
まめじかん。
自己紹介
デザート(デザでいいよ)
・メンタル弱い、ヘタレ
・基本的には温厚、本当はボケたいけど、いつもツッコミ側
最近は映画も見なくなり、ほとんど読書一筋になっちゃった。
本仲間がほしいけどリアルではまずムリだからネットに求めるけど、それも難しいことを知る。
・メンタル弱い、ヘタレ
・基本的には温厚、本当はボケたいけど、いつもツッコミ側
最近は映画も見なくなり、ほとんど読書一筋になっちゃった。
本仲間がほしいけどリアルではまずムリだからネットに求めるけど、それも難しいことを知る。